植生基材注入工 グリングリーンマット工法
NETIS 登録番号 CG-170003-A
のり面に安定した植生基盤層を造成させる画期的な新工法
砂質土・岩盤等無土壌地での植物の育成には、植生基盤材の造成が不可欠であり、客土吹付工や厚層基材吹付工等により、
緑化工事が実施されてきました。
しかし、降雨や湧水による植生基盤の流亡や、急勾配ののり面や凍結・融解の激しいところでは植生基盤が滑落する等の問題も多く、
根や地山に根付くまでの期間、安定した植生基盤をどのように保持させるかが課題でした。
「グリングリーンマット工法」は、袋状のマット内へ植生基盤材・種子等を
注入しそれらを保護しますので、基盤流亡をおこさせません。
そのため、浸食防止を高めるための草本類の播種量を抑え、育成の遅い木本類を播種したり、地域に自生する自然植物を導入させたりすることができ、
良好な育成環境を整えることができる工法です。
植生基材注入工 グリングリーンマット工法工法の特徴
- 厳しい自然環境下でも適用が可能。
- 植生基盤が流亡しない。
- 草本類の種子配合を少なくできる。
- 木本類の双葉が通芽しやすいマット構造。
- メンテナンスは原則不要。
- 獣害対策としても効果を発揮。
寒冷地・無土壌地・既設モルタル面・急勾配斜面・湧水箇所など。
耐久性に優れた合成繊維マットを使用するため、注入した基盤材が流亡しない。
基盤が流亡しないので、早期緑化に頼ることなく侵食防止効果を発揮でき、外来草本種の配合を最小限に抑えられる。
特徴あるマット構造のため、目合から双葉でも通芽しやすい。
場合によっては水の補給が必要な場合もあるが、基盤が安定しているため原則不要。
シカ、イノシシなどの踏み荒らしによる植生基盤の流失を最小限に抑えることができる。
※参考 【法面緑化工法】獣害対策はシチュエーションによって工法選択を(KF Logs)
厚層基材吹付工の崩落状況
植生基材注入工 グリングリーンマット工法施工方法
注入式植生マット グリングリーンマット
タイプ | 原反幅 | 原反長さ | 目安厚み |
---|---|---|---|
GG-5 | 2.1m | 30m | 5cm |
GG-7 | 2.1m | 30m | 7cm |
※引張強度(縦×横)は、1.7×1.7kN/5cmです。(測定値)
※3cm、9cm厚タイプも製造可能。(受注生産)
※厚み選定は植生基材吹付工に準じます。
植生基材注入工 グリングリーンマット工法 使用用途
道路、鉄道、宅地造成、治山、空港、林道、ゴルフ場などの切土法面の緑化その他、緑化が困難とされていた下記のような箇所に適用できる。
- ダムサイト帯状裸地、河川護岸等の緑化
- 木本植物の導入を必要とする法面の緑化
- 寒冷地、高標高地等の霜柱対策が必要とされる法面の緑化
- 降雨、凍上融解等により浸食の激しい地質の法面緑化
- レキ混じり土、硬質土壌、軟岩等の緑化の困難な法面の緑化
- 獣害対策が必要な法面の緑化
- コンクリートブロック、モルタル、コンクリート吹付面等の無土壌法面の緑化
- 都市部など屋上の緑化
のり面緑化におけるシカ対策工法
のり面緑化において、各のり面緑化工法のシカ対策ポイントをまとめた資料です。(左画像をクリック)『【法面緑化工法】獣害対策はシチュエーションによって工法選択を』 もご参照下さい。