自然土舗装材 スタボン
NETIS 登録番号 CB-990076・日本道路公団 新技術整理番号 200100110
自然土舗装材 スタボンの開発背景
近年、薬剤散布の規制が強まり、防草の目的では、人力による草刈、防草シートの施工などで対応することが
多いですが、年数回のメンテナンスや交通規制等の問題もありますし、防草シートは耐久性や廃棄等の処理の
問題、風による捲くれなどの維持管理の問題があります。
自然土舗装材 スタボンは、これら維持管理、景観、環境の問題を解決できる、自然土の感覚で優れた浸透・保水性に加え
雑草の繁茂を抑制する商品です。
自然土舗装材 スタボンの特徴
- スタボンは、自然土の感覚です。
- スタボンは、雑草の繁茂を抑制します。
- スタボンは、浸透・保水性に優れています。
- スタボンは、維持管理を軽減でき、メンテナンスのコストを削減できます。
- スタボンは、クラック発生率が低いです。
- スタボンは、施工が簡単です。
- スタボンは、安全です。
- スタボンは、ヒートアイランド現象を抑制できます。
主原料の真砂土を絶乾状態にし、専用の固化材・防塵材を一定の割合で混練した、 雑草繁茂抑制 対策の自然土感覚の舗装材で、防草対策品です。また、施工後の周囲環境や景観にマッチした 自然度感覚の色合いに仕上がります。
防草対策は、これまで人力による草刈りや防草シートの使用やアスファルト・モルタル等でのシールドが主流でしたが、
毎回繰り返す煩雑な草刈りや「野焼き禁止」による産業廃棄物処理や、防草シートの経年変化による捲くれ・剥がれ等の
景観の悪さ、雨水の非浸透など諸問題が山積みでした。
スタボンは、現場にてスタボンを敷き均し、表面を整え、一次・二次散水で硬化し、固化したスタボンからは
雑草の抑制が図られます。
(※施工の際は、スタボンを敷く前に施工現場の完全抜根・整地をしてください。)
スタボンは施工後、透水性・浸透性に優れていますので、周囲の草木の生育にも影響を与えませんし、 施工後雨水等による流出、水溜りも極めて出来にくい性質があります。
雑草繁茂を抑制しますので、施工後の維持管理費を削減でき、人力による草刈りや「野焼き禁止」による
産廃処理問題などのメンテナンスを軽減できます。
また、耐久性に優れ、汚れ・目詰まりが少なく、部分的な補修も簡単に行うことがで きます。
スタボンは収縮・膨張率が極めて少ない為、クラック等の発生が低い。
スタボンは、基本的には、敷き均し後、散水すれば固化しますので、特殊な施工技術は必要 有りませんし重機などの持ち込めない現場環境でも、散水用の水が確保できれば、施工は可能です。
飛散防止の防塵材が混練されているので、近隣への迷惑対策、現場での開袋の際、作業員の施工中
の安全を確保できます。
また、一切の化学薬品等は使用していませんので、六価クロムなどによる二次公害の心配はありません。
優れた浸透・保水性を備えているので、地球温暖化に繋がるヒートアイランド現象を抑制できます。
自然土舗装材 スタボンの防じん対応
現行の防草用土舗装材のスタボンは、防じん対応になっています。
以下のように粉じん発生比較調査も行いました。
- 目的
- 測定条件
- 測定方法および測定環境
- 測定結果 表-1 粉じん発生量の測定結果表 5回測定の平均値
- 考察
防草用自然土舗装材(防じん処理無し)の場合は、真砂土を主原料として材料を乾燥し混練して袋詰めしたもので、施工時の袋から取り出すときや敷き均(なら)し時に粉じんが飛びやすく、作業者が粉じんを吸う危険や周りの建物や農地に飛散して影響を及ぼすことが懸念されていた。
そこで防じん剤入りのスタボンの粉じんの発生状況を確認する。
上部開放の状態のボックスの中に各40gの試料を同じ高さから投入して粉じんの発生量を測定。
測定方法: ボックス内の空気をデジタル粉じん計で60秒間吸引して、その空気量に含まれる粉じんの量を計測。
使用装置: 環境試験用デジタル粉じん計(LD3K2)
測定者: 国・県指定検査機関である株式会社サイエンスに依頼。
試料: 防じん処理無し・・・防じん剤無し
防じん対応スタボン・・・環境対応防じん剤入り
防草用の自然土舗装材に防じん対策処理した【防じん対応スタボン】は防じん剤処理無しの土舗装材の場合に対して、粉じんの発生量は60秒間でほぼ収まり、発生量は計測で約1/3くらいまで減っている。
また60秒後に【防じん対応スタボン】粉じんがほぼ収まっているが、防じん剤無しの場合は60秒後でも防じん剤処理品に対して10倍ぐらいの粉じんが漂っている。
グラフから見ると60秒後の粉じんが防じん剤入りのものは、ほぼ収まっているが、防じん剤無しは粉じんがまだ10倍ぐらい漂っており、平行状態になっている。これは細かな粉じんが
防じん剤なしのスタボンは多く発生しているため、粉じんの漂っている時間が長くなっていると考えられる。
この場合、粉じんの拡散が広範囲にわたり、微風でも遠くまで届くことが懸念される。
一方、防じん対策スタボンは粉じんの発生量が少ないのと粉じんの漂いがすぐに収まるので、環境に与える影響も少なく、環境にやさしい、自然土舗装材と言える。
自然土舗装材スタボンの使用場所
- 公園の園路
- 遊具周り
- 遊歩道
- 墓苑の歩道
- 中央分離帯
- 植栽帯
- 玄関のアプローチ
- ビオトープ内遊歩道など
自然土舗装材スタボンの施工手順
※1 遊歩道などの場合・・・路盤の不陸整正や下層等の転圧を充分行い、強固なものとする。
防草の場合・・・施工場所のスキ取り(草木・根の除去、不陸整正)を行う。
※2 転圧
凍上対策が必要な場合、もしくは、遊歩道などの場合、必要な砕石厚を確保し充分に締固め、転圧をかけてください。また、
下地が軟弱な場合、クラックの原因にもなりますので転圧機械等で平滑に転圧してください。
■施工面積と平均的な使用量の関係
厚み(mm) | 30 | 50 |
---|---|---|
使用量(25kg/袋) | 2.3 | 3.8 |
自然土舗装材スタボンの施工例
石畳の目地に...
遊歩道に...
玄関ポーチに...
自然土舗装材 スタボンの注意点
- 「スタボン」表面より雑草が生育する恐れがありますので、雑草の茎、根等を完全に除去してください。
- 施工後、樹木の生長によりひび割れ等が発生しますので、根まわりは空けて施工してください。
- 空けた根回りにはマルチング材等を施工しますと、雑草の発生をある程度抑制できます。
- コンクリート、アスファルト、砂地等への施工には適しません。
- 水中や常時冠水する場所等への施工には適しません。
- 雨天時の施工はスタボンが流出しますので避けてください。
- 軟弱地盤上への施工は、ひび割れ等が発生しますので施工には適しません。
- 冬期の施工は凍結に十分注意をし、凍結の恐れのある場合は施工を見合わせてください。
- 寒冷地及び高地等の凍結の恐れのある場所では凍結融解が発生する事がありますので、施工は見合わせてください。
- スタボンの使用量は防草対策等で厚さ3cm(m2当り約2.3袋) 遊歩道等で厚さ5cm(m2当り3.8袋)が使用量の目安です。
- 敷き均し後の散水はホース・バケツ等による大量の散水は材料の流出、表面の変形の原因になりますので、 必ず、動噴等の細かな霧状の散水を行ってください。
- スタボンは防草対策に開発された商品ですので、自動車等の重量物を支持する強度は有しておりません。
- 防塵加工を施しておりますが、作業中は防塵マスク・防塵メガネ・ゴム手袋等の保護具を着用してください。
- 水や汗等の水分に触れ無いよう、お取り扱いには十分ご注意をお願いします。
- 目や鼻・口等に万一入った場合は、直ちに十分な水道水等で洗浄し、専門医の診察をお受けください。
- お子様やペット等に触れさせないよう、保管・作業には十分ご注意をお願いします。
スタボンに関するFAQ
- 【FAQ】RCで整正した基盤への施工には適していますでしょうか? #自然土舗装材スタボン
- 【FAQ】 以前施工したスタボンの処分方法
- 【FAQ】散水および仕上げについて #自然土舗装材スタボン
- 【FAQ】在庫、配送について #自然土舗装材スタボン
- 【FAQ】 坂道に施工しても大丈夫ですか? #スタボン
- 【FAQ】 低温地域での施工は大丈夫ですか? #スタボン
- 【FAQ】 敷きならすので、余分を発注しないとダメですか? #スタボン
スタボン 防塵比較テスト
自然土舗装材 スタボンには、他社同等製品には入っていない防塵材が入っています。
防塵材を入れることで、作業時に作業者が粉塵によって受ける健康被害を低減でき、近隣に粉塵が流れて迷惑をかけることも防ぐことができます。
スタボン 製造工程
スタボンは他のアイテムと同じ工場で製造しています。その様子を一部公開しております。ご参考までにご覧頂ければ幸いです。
■【ご案内】特モル、ケイワンボンド、スタボンはこのように作っています。