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のり面緑化工法 植物誘導吹付工法

和歌山県 けんさんぴん登録番号 H23-754

のり面緑化工法 植物誘導吹付工法

地域素材を現地でリサイクルして再生するのり面緑化工

植物は光合成により、空気中の二酸化炭素の吸収・貯蔵を行い、酸素を放出しています。この際、植物は蒸散作用により、 夏は冷却効果・冬は保温効果の調整をします。しかし環境を守る植物を建設等で除去しなければならない場合、再生可能な 植物質源を有効に活用し、多様な土壌微生物による分解と自生種の種子を含む表土が混在した地域素材を現地でリサイクルして、 再生する方法を開発しました。
これが「植物誘導吹付工」です。

植物誘導吹付工は、従来は不用とされていた建設工事などから発生する根株・幹・枝葉を主役とした生育基盤材で、これを炭素の形で貯蔵し、 再び緑化可能な表土層としてよみがえらせ裸になった地面に還元します。循環型社会においてリサイクルは不可欠な手法であり、さらには、 移入や輸入した植物の導入をできる限り回避して本来の地域の植生に戻すことが求められていることに応えたものです。
開発は平成9年より開始し「植物誘導研究会」の設立と共に全国へ向けて発進しています。

植物誘導吹付工は獣害対策にも対応

第17回「野生生物と交通」研究発表会 講演論文集の『ニホンジカ被害を考慮した法面緑化の考え方と法面緑化事例』より引用させて頂きますと、

...一方、「シカの侵入を容認し採食を受けることを前提とした緑化」では、早期緑化の必要性、不噌好性植物の利 用の可否によって、「市販の外来・在来草本より採食に耐えうる植物による緑化」、 「不嗜好性植物による緑化」およ び「自然侵入促進工」を選定することとなる。
とある。

自然侵入促進工は、堅固な基盤材を造成するので、早期緑化を必要としません。
シカのエサとなる草本類の種をまかないのでシカはその斜面には寄り付きません。

⇒植物誘導吹付工は、自然侵入促進におすすめの工法です。
詳細は、当サイトカタログ・ダウンロードページの『自然侵入促進におすすめ!植物誘導吹付工』をご覧ください。

※参考 【法面緑化工法】獣害対策はシチュエーションによって工法選択を(KF Logs)

のり面緑化におけるシカ対策工法

のり面緑化において、各のり面緑化工法のシカ対策ポイントをまとめた資料です。(左画像をクリック)『【法面緑化工法】獣害対策はシチュエーションによって工法選択を』 もご参照下さい。

酵素入り添加剤 はえるちゃん

酵素入り添加剤 はえるちゃん

「酵素入り添加剤 はえるちゃん」とは、鉱物を主原料とし、これにミネラル分を豊富に含んだ化石(太古の生物) 地層から取り出した土粒子をある一定の割合で混合したものをベースに、植物栄養の源となる成分と特許製品である酵素を添加し、 特殊加工した新開発商品です。
同製品は、大阪府の平成18年度ベンチャー新技術率先発注モデル事業の「安全で豊かな環境の創造」というテーマで、郷土植生誘導型法面緑化工法として 弊社の添加剤「はえるちゃん」を使った植物誘導吹付工法が認定されました。

酵素入り添加剤 はえるちゃんの効果

  1. 粘土鉱物の効果で、保肥性・保水性がよく、植物の発芽・発育に適した環境を形成します。
  2. 化石(太古の生物)地層の持っている良質のミネラルが植物の発育を促進します。
  3. 植物栄養の源となる成分をバランス良く配合してあり、高度化成肥料との相乗効果によって豊富な栄養分が確保できます。
  4. 特許酵素の働きによって未分解チップの分解過程における様々な問題点(窒素飢餓・酸素不足等)を好転させ、良好な発芽・発育が 得られます。(種子等の環境改善)。
    • 臭気吸着成分が分解等の臭気を吸着し、悪臭の発生を防止します。
    • 吸着した分解ガスを酵素の効果でアミノ酸に変換し、微生物の栄養分とすることができます。
    • 酵素を触媒とした化学反応によっても、リグニン・樹脂成分等が分解されるため、微生物分解以上 の分解速度があるにも かかわらず酸素消費量は少ないため、酸素不足(嫌気状態)にはなりません。{硫酸還元菌(チオバチルス菌)を不活性化させる 効果も認められております。}
    • 酵素による微生物の活性化作用により、微生物の増殖がなくても同等以上の分解効果が得られるので、アミノ酸の大量消費が 抑制でき、窒素飢餓を防止することができます。
    • 木質破砕材の中に存在している植物生育促進用細菌(光合成細菌・根尖部寄生菌等)も同時に活性化することにより、 フィールド外から各種細菌を持ち込まなくても同様の効果(生育促進効果)を発揮することができます。
      ◎光合成細菌の役割
      土壌微生物によるアミノ酸の吸収を抑制して空気中の窒素を固定し、短時間でアンモニアと硝酸 に生成することにより植物に窒素を 供給しやすくする。また、この他の有機物の分解等で発生する育成阻害要素を抑制する効果も認められています。
      さらに、この光合成細菌と有機栄養細菌が共存すると、植物の生育を著しく活性化することができ、窒素固定量も増大します。
    • 酵素の効果と豊富なミネラル等の栄養分により、植物の病気(根瘤・根腐れ・紋羽病等)の発生が防止できます。

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