超音波を用いた非破壊測定システム NND
NETIS登録番号:CG-190002-A
超音波非破壊測定システム NNDは超音波を用いた非破壊調査手法により、施工後の鉄筋挿入工等補強材長(アンカー鋼棒)をはじめとする地中挿入・埋設鉄筋の出来形確認とともに、施工管理作業の省力化など、信頼性・安全性・経済性に寄与する測定装置です。
※超音波非破壊測定システム NNDは、鉄筋挿入工非破壊調査研究会(TESHICK)が推進するシステムで、株式会社ケイエフは同研究会の事務局を務めさせて頂いております。
超音波非破壊測定システム NNDのスペック
鉄筋挿入工根入長測定装置 【NND】は、非破壊による長さ測定装置として、鉄筋挿入工(埋設型アンカーボルト)に特化し開発しました。
超音波センサー部 | 5MHz | |
φ10・φ15・φ20 | ||
超音波送受信装置 | 駆動電圧 | 300~500V |
使用波 | P波(縦波) | |
データ解析PC | OS | Windows10 |
CPU | Intel® Core™i5 | |
表示 | 10.4 TFT | |
送受信 | Wi-Fi |
NEW ジャイロセンサー(OP)
補強材設置角度が測れるようになりました。
強力マグネットにより簡単に固定できます。
超音波非破壊測定システム NNDの測定原理
測定対象となる鋼材の音速を設定し、センサーより超音波を発信させます。
地中先端部からの反射波を受信し、往復時間から距離(長さ)を算出します。
超音波非破壊測定システム NNDの特徴
- 鉄筋挿入補強材特有のネジ節形状に起因する、超音波の乱反射を低減するノイズフィルターを搭載しています。
- 新開発センサーと2種類のノイズフィルターの組合せにより、各種埋設型補強材に幅広く対応します。
- 鉄筋挿入工に特化した、解りやすいディスプレイ表示としています。
- 遠隔操作により、不安定箇所での測定が安全に行えます。
- 鉄筋挿入補強材径19mm以上、長さ5.0m程度までの測定が可能です。
- 実装3kg以下と軽量。
- タッチパネルで操作性も快適。
- 連続5時間の使用が可能。
超音波を用いた非破壊測定システム NNDの用途と利点
【用途】現場管理における省力化および信頼性・安全確保、維持管理分野での利用
- 挿入・埋設された鋼材等の長さ測定
- 鉄筋挿入工補強材および落石防護網工、ロープ伏工等の地中アンカーの長さ測定
- その他、地中埋設鋼材・構造物補強アンカー等の長さ測定
【利点】現場管理における省力化および信頼性・安全確保、維持管理分野での利用
- 立会検査時:任意箇所を測定する事での施工信頼性向上。
- 施工管理:補強材長全数管理の代替管理手法としての提案 。
- 維持管理分野:供用補強材等の出来形確認調査。
- 危険箇所での測定:安全な場所からの遠隔操作(Wi-Fi)。
⇒「防護柵根入れ長確保のための出来高管理は非破壊試験を基本とする」国土交通省や「トンネルロックボルト根入長測定」NEXCOの管理手法を踏襲することで、施工管理者の負担軽減、安全性の向上が期待できます。
⇒センサーユニット操作は専門作業員(法面工)がおこない、測定技術者は遠隔操作により安全な場所で操作・測定ができます。
鉄筋挿入工非破壊調査装置 NND 実績
- 【実績】 #NND 鉄筋挿入工非破壊試験 和歌山県すさみ串本道路
- 【実績】 超音波を用いた非破壊測定システム #NND 島根
- 【実績】 鉄筋挿入工根入長測定 #NND
超音波を用いた非破壊測定システム NNDのその他留意点
- 鉄筋挿入工の補強材は5m以下が標準的であり、測定上限は5m程度を目安としています。
- 自穿孔タイプの測定はできません。
- カップラーによる補強材の接続や、不十分な溶接の場合は測定できません。
- 「補強材の端面が尖っている」または、「地中内での拘束が強い場合」は、測定できない場合があります。